COMPONENT

【成分研究】

QuSome®アクティベートプラスコンプレックス

角層に貯留するCharged QuSome®を使用し、保湿するだけでなく角層のバリア機能も強化してくれる複合成分。セラミドを生み出す力を養い、角層を成熟させる事で強固なバリア機能を作り上げ、内側の水分を逃さず、優れた保湿成分が水分を抱え込む事で、角層をみずみずしく保ちます。

前のアクティベートコンプレックスから、高保湿成分『エクトイン』が新たに加わった事で、以前よりも保湿力が強化された超保湿タイプの成分です。
またセラミドプロモーターの『アミトース®3LGA』も複合成分に加わり、肌のバリア機能や抗酸化機能を強化して肌の内側の潤いを逃しません。

構成成分

エクトイン

極限環境下に生息する微生物から得られる環状アミノ酸です。エクトインはエジプトの塩湖に生息する微生物に多く存在しており、この微生物が極めて厳しい環境条件で生息できる理由の一つとしてエクトインが大きく関与している事が明らかになっています。

エクトイン1molに対して、水分子を4〜5mol抱え込む事で強力な水分子の結合体を作ることが出来、そのために肌の水分量を高次元で維持できる非常に優れた保湿成分なのです。
また、タンパク質の立体構造形成の不良を修正することも明らかにされており、幅広い分野への応用が期待されています。

その他にも、ヒートショックプロテインの生成促進や紫外線からのダメージ保護、免疫保護、細胞保護など保湿以外にも各種ダメージから細胞を守る多機能な成分です。

写真:エクトインは1つの分子で4〜5個の水分子を抱えることができる。また、高保湿以外にも、UVや酸化ストレスから細胞を守る機能がある。

エクトイン

3-O-エチルアスコルビン酸

ビタミンC誘導体の一種で、優れた美白作用があるビタミンC誘導体です。
チロシナーゼ活性阻害とメラニンの重合化阻害の2つの点で美白作用にアプローチします。

また皮膚の酵素による分解が不要で誘導体の構造のまま美白作用を発揮する事ができるため、即効性と持続性の両方の特性を兼ね備えている成分なのです。

その他にもコラーゲンの産生促進や保湿作用が確認されているビタミンC誘導体で美白作用以外にもシワなどの老化を抑制する作用があります。

3-O-エチルアスコルビン酸

ローズハチミツ発酵液

ブルガリア産ローズハチミツを原料とし、桃の花から抽出した酢酸菌を用いて、自然の力で醗酵させた成分です。ハチミツ本来のミネラルなど、有用な栄養素を肌に補給しながら、ピーリング・美白・保湿作用が期待できます。独自の発酵技術により、ハチミツ内のグルコースをグルコン酸に代謝させ、豊富に含有しているのが特徴の一つです。

グルコン酸は、保湿成分の他、ピーリング機能や色素沈着改善・美白効果が認められる天然界でも希少な有機酸です。角質をつなぎ合わせているデスモソーム(細胞接着因子)を分解するカテプシンD(酵素)の活性を高め、ターンオーバーを促すことで優れたピーリング効果を発揮します。しかし、従来の成分と比較すると、刺激が極めて少ないことが確認されています。

アミトース®3LGA

ビタミンC誘導体の一種で、初のセラミドを生み出す力を促す効果があることが確認されているユニークな成分です。
その他にも酸化ストレスのダメージから守るための細胞内抗酸化システムを活性化させたり、神経繊維の伸長を抑制し刺激に対し過敏に反応する事を防ぐことができます。

アミトースは(株)成和化成の登録商標です。
写真:アミトース®3LGAによって増加したセラミドが、厚みある角層ラメラ構造を形成しバリア機能を向上する事を示す。
資料提供:(株)成和化成

アミトース®3LGA

フカスセラツスエキス

乾燥状態でも75%がミネラルと言われるフカスセラツスという海藻から採取されるエキスです。古くからフランスやアイルランドでは、タラソテラピーに使われてきた海藻です。
実際に遺伝子レベルで皮膚バリア機能を活性化させる効果が確認されていて、表皮細胞の分化や角層細胞のCE(コーニファイドエンベロープ )をしっかり形成します。
さらに熟成させる作用により、肌のバリア機能を改善する効果があります。

ピックアップ解説

エクトイン

エクトインは成分自身の体積に対して、4倍もの水分を抱え込むことができる、保湿に悩む人にとっては嬉しい成分です。
保湿に特化しているだけなく、細胞を様々なダメージから守ってくれる頼もしい成分でもあります。

自然由来の成分で、自然環境の中でも効果があることが実証されているので、きわめて有能です。

ひとこと解説

エクトインという保湿機能が優秀で、細胞への様々なダメージも防いでくれる成分を見つけ、取り入れてリニューアルすることでQuSome®は進化を遂げました。
既存の成分でも十分性能としては目的を果たしているかもしれませんが、さらに優れた成分を取り入れ、多角的なアプローチやフォローがプラスできるように研究された結果生み出されたのが『アクティベートプラスコンプレックス』です。