COMPONENT

【成分研究】

QuSome®プリベンションコンプレックス

QuSome®プリベンションコンプレックスは抗炎症・バリア機能を強化・肌を保護する複合成分です。
炎症やニキビ・悪玉菌を鎮め、なおかつバリア機能を強化することによってUVや乾燥などの外的ストレスからの防御力を向上させ、肌トラブルのない肌へ導く効果があります。

肌のバリア機能が弱くなると、肌の乾燥を引き起こすだけでなく、UVや乾燥・摩擦等の外的刺激によって炎症が起きやすい肌状態になってしまいます。
また、常在菌である悪玉菌を増殖させニキビを形成させる要因にもなるのです。

構成成分

セラメーラ®HG(糖脂質)

オリーブを植物酵母で醗酵させて作られたセラミド様物質の糖脂質(マンノシルエリスリトールリピッド)です。
優れた肌バリア機能を強化及び修復作用があります。特に荒れた肌の乱れたラメラ構造を修復・再構築し、荒れ肌改善にも高い効果を示しています。また刺激緩和作用もあり、総合的に肌を守る成分です。
その他にセラミド産生促進効果や、バリア機能を向上させることで肌水分を保持する効果もあり、さらに抗アクネ作用やPM 2.5等の外界ストレスからも保護してくれます。

セラメーラ®は、東洋紡(株)のセラミド型保湿剤を示す商標です

AzeclairTM

海外では抗ニキビ薬の医薬品成分として取り扱われている『アゼライン酸』に『グリシン(アミノ酸)』を結合させた誘導体で、アゼライン酸同様に抗ニキビ化粧品に用いられる事が多い成分です。
過剰な皮脂分泌を抑制し、皮脂分泌をコントロールする事でニキビの悪化を防いで新しいニキビを形成させない作用があります。
また抗ニキビの他にチロシナーゼ活性阻害作用も有しており、肌のトーンを上げるブライトニング効果や肌水分量も向上させる保湿効果も期待できる成分なのです。

ナイアシンアミド

ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)は、ビタミンB3と総称されるビタミンの一種です。生体内で水素の授受を行う担体分子である補因子NADとNADPの重要な構成成分です。
NADとNADP及びこれらの還元された形であるNADHとNADPHは、200以上の酵素反応を引き起こす最も重要な補酵素となっています。
活性酸素を除去する抗酸化作用やコラーゲン・エラスチンの産生促進にも関与し、シワの改善効果が認められ近年注目されています。
その他にもメラニンが表皮細胞へ受け渡されるのを阻害する美白効果やニキビの改善効果、保湿・表皮バリアの強化(角質層内のセラミドと脂肪酸のバランスをとる、角質層の分化と機能の維持)など様々な効果が確認されているマルチに働く成分なのです。

アラントイン

角質細胞の増殖を促進し、肌荒れやあかぎれ、ひび割れ、乾燥、皮膚炎、紫外線による炎症などの症状を改善する成分です。その他にも健常な皮膚に柔軟性や滑らかさを与え、健康な肌を維持します。
アラントインは配合制限のある成分ですが、医薬部外品抗炎症有効成分として配合が可能です。また配合上限を設ける事で化粧品への配合も可能になっています。

アミトース®MGA

加水分解ローヤルゼリータンパク

ローヤルゼリーに含まれるタンパクを加水分解して得られた成分です。
ローヤルゼリー特有のタンパク「ロイヤリシン」「アピシン」を含む、高い皮膚刺激緩和作用が認められた原料を使用しています。
強い刺激の他に、皮膚の赤みを伴わないピリピリやチクチクといった違和感のような刺激(スティンギング)も抑えます。
紅斑抑制、炎症性サイトカイン産生抑制、ROS産生抑制効果もあり、皮膚刺激軽減効果については、細胞毒性と炎症性サイトカインIL-1αの産生量を指標とした評価で効果を確認しています。
また紫外線(UV)照射下でもコラーゲン産生低下を防ぐ効果もあります。

ピックアップ解説

セラメーラ®HG

セラメーラ®HG

肌が持つバリア機能を修復して強化する作用のあるセラメーラ®HGは、昨今の環境問題などによる肌ストレスから守ってくれる現代的な成分です。
また、どうしても生活をする中で刺激を受けてしまいがちな肌ですが、セラメーラ®HGはそれらも緩和してくれる作用を持っているので、現代社会を生きる人々の肌の強い味方といえます。

セラメーラ®は、東洋紡(株)のセラミド型保湿剤を示す商標です

ひとこと解説

肌は日光による日焼けや、PM2.5などの環境による刺激で炎症を起こしてしまうことがしばしばあります。炎症はあらゆる肌トラブルの元ですので、アゼロイルジグリシンKやアラントインなどの成分を取り入れて素早く沈静させることが大切です。
さらに、トラブルを起こしにくい肌にするためには、セラメーラHGなどのバリア機能を強化する成分を肌に与えて、肌の水分を逃さず保湿された状態を維持し、美肌菌が育つ環境を整えることが必須です。
また保湿されている肌では、バリア機能が保たれ、結果的に肌にとって好循環の環境になるのです。